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漢方薬について

4000年の歴史を持つと言われる漢方薬

漢方薬というのは、4000年の歴史を持っていると言われています。4000年の歴史、それは漢方薬が効くか効かないかの実験の歴史でもあります。また、安全なのかどうかの実験の歴史でもあります。

今、みなさんが飲んでいる漢方薬は、過去のたくさんの経験(実験)の上に成り立っています。
例えば、みなさんが他の人を見て「この人は信用できそうだ」とか「この人は気が強そうだ」など判断しますよね。それはあなたが過去に見た人の顏、体系、話し方、その他さまざまな性格の分類が頭の中にあって、そのファイルの中から一瞬にして同型の抽出を行っているからです。漢方薬も「こんなところが痛かった」、「こんな薬草を飲んでこうなった」など、かなりの数の記録(ファイル)がたまって、分類され、似たものを探すのです。漢方薬は、この作業が4000年間行われてきました。

原因と結果ははっきりしていますが、その過程は現代科学のような分析をされていません。西洋式、化学式に分子で細かくわけようとはしなかったのです。漢方は「4000年間の記録の積み重ね」なので、現代医学・西洋医学とは分類が違うわけです。

例えば、精神的に憂うつならば、西洋医学的には「パニック」「適応障害」「統合失調症」、年齢的に「更年期」「認知症」など、様々な原因と分類を言います。
ところが漢方は、「気の病」というひとくくりで、西洋医学のように細かくは分類はしません。つまり、入口の「憂うつ(症状)」、出口の「(診断結果)」という漢方薬の記録の中で一番可能性の高い順に「症状(入口)」が収まった例をまねて治療するからです。

もう一つ違う例で言うなら、コレステロールが高い人は西洋医学的には「脂肪肝」「糖尿」「肝硬変」といった病名が出てきます。しかし、漢方では「太りすぎ」という簡単な症状名でひとくくりにされ、同じ薬を使うことが多いのです。

臓器も西洋医学の解剖学のように、「パーツ」を指しません。
漢方では、おへそよりも下のお腹を「腎」と言い、腎臓も膀胱も尿道もその辺りにある臓器をひとまとめで考えます。

漢方は、同じ病気でも「太っている人」と「痩せている人」、「男性と女性」、「性格」といった「患者さんの体質」にはとても細かく、「患者さんの体質」を細かく分けることによって、副作用も少なくなります。
漢方とは、時間はかかっても、結果的に患者さんの幸せにつながるように作られているのです。同じ病気に対してたくさんの漢方薬があるのは、実はみなさんの人生がたくさんある「証拠」でもあるのです。




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